ホームチームは苦しい状況にある。前節は勝点差3で下位につけていた福岡とホームで対戦。徳島戦も見据え、手倉森 誠監督は大幅なターンオーバーを敢行した。しかし、これが裏目に出てしまう。ボールを持つ本来のスタイルは見せたものの、福岡の堅守の前に“持たされる”形となってしまい、効果的な攻めを繰り出せず。逆に空いたスペースを使われて失点を重ね、終わってみれば1-3。今季、9試合でわずかに2失点で無敗と抜群の強さを誇っていたホームで完敗を喫した。これで7戦勝ちなしとなっている。
一方の徳島は前節、ホームで松本と対戦。こちらも大幅なターンオーバーを敢行。後半にセットプレーから先制するもPKを献上し、同点に追いつかれてドロー。監督交代で意気上がる松本の前に苦戦することとなった。ただ、前節で敗れた北九州と勝点で並び、得失点差で上回ってついに首位へと浮上。ホームで勝ち切れなかった悔しさは残るが6戦負けなしを維持しており、長崎とは対照的だ。
勝点差4の直接対決。長崎にとっては敗れれば差が『7』に広がるだけでなく、5位以下のグループに呑み込まれる可能性もあるだけに昇格争いの分水嶺を迎えている。また、前節に起用されなかった選手たちを筆頭に、この一戦で勝たなければいけないプレッシャーは必然的に大きく増すことになった。仮に敗れれば、福岡戦でのターンオーバーが完全な失策であったことを決定づけてしまう。手倉森 誠監督の手腕が問われる重要な一戦となる。
長崎にとってこの一戦はただの一戦にあらず。昇格戦線生き残りへ勝つしかない。
[ 文:杉山 文宣 ]