対する大宮は8月に入った第10節から第21節まで1勝しかできず、一時は4連敗するなど調子を落としていたが、前々節の京都戦で4-2の派手な逆転勝ちを演じると、前節の水戸戦も先制を許したが後半アディショナルタイムにCKから劇的な決勝ゴールで2連勝。東京Vと並んで勝点32の10位。ノルマのJ1昇格へ、ギリギリで持ち直した印象だ。
昨夏から東京Vを率いる永井 秀樹監督だが、大宮に対しては2戦2敗。いずれも東京Vがボール支配率では圧倒したが、大宮はそもそもボールを保持することが勝利への近道だとは考えていない。[5-4-1]のブロックを引いて守りを固め、相手にボールを持たせ、人数をかけて攻めてきたところを奪ってカウンター、あるいはセットプレーで効率的に得点を狙う。東京Vにとって、相性は最悪。しかも大宮の1トップには、そうしたサッカーで過去に横浜FCで得点を量産してきたイバがいる。
東京Vにすれば前節の甲府戦の反省を生かし、いかに[5-4-1]を崩せるか、またカウンターから決定機を相手に与えないことが重要だ。カギを握る存在になりそうなのが高橋 祥平。育成組織時代から東京Vで10年近くを過ごし、2013年、21歳で初めて移籍した先が当時J1の大宮だった。この2試合は腕にキャプテンマークを巻いて最終ラインからチームを統率。カウンターを食い止め、ビルドアップと大胆な攻撃参加で勝利に貢献する姿を大宮サポーターにも見せたいところだ。
[ 文:芥川 和久 ]
