両者ともに共通しているのは得点力。徳島は緻密に計算された攻撃と個の突破を武器に得点を積み上げており、琉球は爆発力と攻撃に比重を置いた全員アタックが際立つ。得点に対する美学はそれぞれのクラブにより異なるが、観る者はどちらにも魅了されることだろう。
両者の攻撃力について、詳しく見ていこう。
まずはホームの徳島。最多得点は垣田 裕暉でここまで7得点を挙げている。そして、追随するのが6得点の河田 篤秀だ。昨季の徳島をJ1参入プレーオフ決定戦・湘南戦まで導いたのは、間違いなく河田。その特徴は驚異的な決定力で、出場時間521分でシュート数は19本。決定率を算出すると、約31.6%とリーグトップクラスの数字を誇る。
対する琉球。10得点で得点ランキング2位タイの阿部 拓馬が攻撃の軸。阿部も決定力が高く、シュート数36本から算出すると決定率は約27.8%。また、スーパーサブ的な上原 慎也も異常な数値。出場時間515分、シュート数15本で6得点。決定率は驚異のジャスト40%。阿部で攻め込み、上原 慎也で仕上げる。また、チームトップの4アシストを誇る沼田 圭悟は他クラブに所属していた際も徳島を何度も苦しめた存在だ。
徳島1位、琉球18位。順位だけ見れば現状の立ち位置は異なるが、攻撃に特化して目を向ければ対等。いや、攻撃の比重だけを考えれば琉球がおそらく徳島を上回る。
サッカーの醍醐味である得点。どちらが多くゴールネットを揺らすのか、見逃すなかれ。
[ 文:柏原 敏 ]


