栃木は今オフ、明本 考浩ら主力の流出はあったが、菊池 大介やジュニーニョ、畑 潤基といった『走り、闘う』スタイルにマッチした選手たちを獲得し、各ポジションの選手層に厚みを出すことに成功。今季の目標を『勝点60以上、1ケタ順位』としている。
プレシーズンのトレーニングマッチは完全非公開で行われたため、現状はうかがい知れないが、今季も昨季同様のスタイルで戦うことが予想される。3年目となる田坂 和昭監督は開幕戦に向けて、「われわれが主導権を持った守備をしたい」と語り、昨季同様、激しく前から奪いに行く姿勢を見せる構えだ。
一方の岡山は今オフ、上門 知樹、イ ヨンジェ、齊藤 和樹、パウリーニョといった主力が残留。FC東京から宮崎 幾笑らを獲得して新シーズンに挑む。目下の課題は、昨季のリーグ戦で2番目に少ない39得点に終わった攻撃力の向上にあるが、こちらも3年目となる有馬 賢二監督はどのような策を講じるか。
両チームともに得点力に課題があるが、一方でいずれも堅い守備には定評があり、昨季の戦いは2試合とも堅いゲーム展開による接戦となった。今回の対戦は開幕戦という緊張感が漂い、同様の展開になることは必至。その中でカギを握りそうなのがリスタートだが、となれば栃木にとってキーマンは上田 康太ということになる。上田は昨季まで岡山に所属し、いきなりの古巣戦。「開幕カードが岡山に決まったときから楽しみにしていた。絶対に勝ちたい」と意気込んでおり、プレシーズンのキックの感触にも手ごたえを得ているという。
昨季の両チームの対戦ではリスタート絡みからトータルで5得点も生まれており、今節も大きなポイントになるのは間違いないだろう。
[ 文:鈴木 康浩 ]

