だからといって何も収穫を得られなかったわけではない。チームは立ち上がりからハイラインで強気の守備を披露し、攻撃面においても素早い切り替えからテンポよくアクション。スローガンの『原点回帰』の下、サッカーの原点である攻守でガムシャラにプレーするスタイルが垣間見えるなど、一定の手ごたえをつかんでいたのも事実だった。だからこそ和泉監督は「前からボールを奪いにいく姿勢は軸として、ブラせずに続けたい」と継続性を求め、今節のホーム開幕戦で重い空気の払しょくを狙う。ただ、プレシーズンから攻撃面に課題を残しているだけに、前節のような不用意な失点はご法度。守備でハードワークを欠かさず、粘り強く戦うことで勝機を見いだしたいところだ。
千葉は前節、ホームで甲府との開幕戦に臨みドロー発進。相手に先制を許し、一時は苦しい展開を強いられたが、後半になって劣勢を挽回。終了間際のPK献上のピンチもGK鈴木 椋大のビッグセーブで勝点1を死守した格好となった。幸先の良い開幕スタートとはならなかったものの、ブワニカ 啓太がチームとして1994年の城 彰二氏以来、開幕戦において高卒ルーキーでゴールを決めるなど明るいニュースも飛び込んできている。
「良かった部分とできなかった部分をしっかりと分析して、やっていかなければ」(尹 晶煥監督) 今節においては前節の課題を克服できたほうがより勝利へ近づくことができるだろう。
[ 文:松本 隆志 ]

