大勝を飾ったが、「目標は90分、ヴェルディが支配することなので、出来は50%くらい」と話したのは馬場 晴也。開幕先発を飾った19歳のCBの言葉をはじめ、チーム全体も満足する様子はまったくない。とはいえ、勝てたことにより「練習の雰囲気は良い」(馬場)。変わらず負傷者は多いものの、選手たちからは充実感がうかがえた。
東京Vとしては、山形戦の相性の悪さは気になるところ。2018年以降勝利がなく、昨季の明治安田J2第29節は0-4で敗れている。そのときの2トップ、古巣戦の南 秀仁とヴィニシウス アラウージョは健在。馬場は「ヴィニシウス選手はシュートも強いし、なんでもできるFWという印象。南選手は中学時代から味スタに見に行っていた選手で、ワンタッチなどがうまい」と警戒していた。
山形は前線から積極的にプレッシャーを掛け、奪ってからは2トップのコンビネーションを生かして攻め込んでくる。東京Vとしては数的優位などを作りながらその守備網を突破できるかがポイントになるだろう。“山形の網”に引っかかっているようでは、アウェイチームの思うツボ。前回対戦のような結果にもつながってしまうだろう。山形は前節・町田戦で引き分けているため、勝利を目指して乗り込んでくることは想像に難くない。
もう1つ、注目なのは東京Vの10代。馬場や山本 理仁を筆頭に、17歳で開幕先発を勝ち取った阿野 真拓、そして15歳で途中出場して好機にも絡んだ橋本 陸斗らの活躍に期待がかかる。特に橋本がゴールを奪えばJリーグ最年少得点記録を樹立することになる。ユースの大先輩である森本 貴幸、それに久保 建英を超える記録を手にすることができるか。「物怖じしないし、良い選手」と阿野“先輩”も評価する逸材には注目だ。
[ 文:田中 直希 ]
