前節は敵地での大宮戦。序盤に吉田 眞紀人が先制点を奪うと、その後は終始我慢の時間が続いたが、集中力を欠かすことなく守り抜いて今季初めての歓喜の瞬間を迎えた。突然の監督交代から2試合目でのこの結果は苦境から一転、好転へのきっかけになろうとしている。
今季の愛媛は強度の高い守備に取り組んでいるが、明治安田J2第7節から指揮を執る實好 礼忠監督は昨季の愛媛が持ち味にしていたポゼッション力も融合させるとともに、ピッチ内での選手たちの判断を尊重。状況に応じた対応力を求めて、下位低迷からの脱出を狙う。システムもスタンダードな[4-4-2]から、立ち位置によって守備での圧力と攻撃での推進力をつけることのできる[4-1-4-1]へ変更。大宮戦の後半では、昨季までベースとしていた[3-4-2-1]にスイッチする柔軟性も見せている。
一方、愛媛と勝点1差の19位・松本としても今節をなんとか順位浮上のきっかけとしたいところ。
松本は前節、甲府をホームに迎え、先制点を奪って幸先の良いスタートを切るも、その後立て続けに失点を喫して3被弾。しかし、この苦境からチームを救ったのが2試合連続得点中だった鈴木 国友。チームの全得点を叩き出すハットトリック達成の大活躍で劣勢を挽回し、執念のドローに持ち込んで連敗を回避した。
下位に低迷する両チームが欲するのは内容ではなく勝点3。今季初の連戦でよりタフな姿を見せたほうがその結果に近づくことができるだろう。
[ 文:松本 隆志 ]

