甲府はケガ人や離脱者が増え、非常事態が続いている。フィールドプレーヤーは16人前後で、紅白戦形式の戦術確認はコーチングスタッフが入らないとできない状況。しかし、明治安田J2第19節で山口と2-2で引き分けたあとは、前の人数を増やす可変で攻撃的に戦う意識を刺激。ゴールの感覚が高まっている泉澤 仁は山口戦を含む直近の3試合で4ゴールと大谷 翔平のホームラン並みの勢いでゴールを増やし、得点ランキング4位の9ゴールと頼りになる。
甲府は1トップが思ったように点を取れていないが、泉澤をはじめとして、シャドーやボランチやウイングバックら2列目以降の選手がゴールを挙げてカバーしている。1トップのキープ力が向上すれば決定機増を期待できる内容になっており、リーグ後半戦は得点力を高めてJ1昇格圏を狙う。
第4節に行われた前回対戦で、愛媛はオーガナイズが取れているときの質の高さが印象的だった。甲府は1-0で勝利したものの、かなり難しい内容だった。愛媛は第11節では京都に2-3、第12節では磐田に0-0、第13節は琉球に1-1と上位陣相手に僅差の試合を演じており、現在の順位が実力を現してはいない。甲府が昇格のために愛媛を突き放すのか、愛媛がJ2残留のために上位を食うのか、見た目の派手さはない対決も、当事者には重い勝点を懸ける試合になる。
[ 文:マツオ ジュン ]
