秋田はここまで7勝8分8敗。一人ひとりが球際で体を張ってボールを奪い、チームが一体となって試合終了まで走り切る戦いぶりを見せ、初めて挑むJ2で「これが秋田のサッカーだ」と高らかに宣言している。
とはいえ課題はある。引き分け8つに加え、1点差での敗戦が5つ。こうした試合で1点を取り、1点を守る力を向上させ、1つでも多くの勝点を手にしていかなければならない。
そこで秋田は約3週間の中断期間を利用し、現有戦力の底上げを徹底した。夏の移籍ウインドーで積極的に補強に動くチームもある中、秋田は藤山 智史の加入にとどまった。吉田 謙監督は「ここからチームみんなが成長するのが最大の補強」と明言。キャプテンの中村 亮太も「積み上げが僕らの良さであり、1つの方向にまとまって突き進むのが僕らの強み」とブレることなく、これまで取り組んできた“縦に速いサッカー”の強度を磨き抜く。
対する松本は監督交代があり、第20節から名波 浩新監督が指揮を執る。しかし就任後の4試合は1勝3敗と苦しみ、現在は2連敗中。セルジーニョや伊藤 翔の加入もあったが、まずはチームとしてどれだけ一体感を高められたかがポイントになりそうだ。
松本との前回対戦は4月4日の第6節。飯尾 竜太朗がCKのこぼれ球を押し込んで秋田が先制するも、わずか2分後にFKの流れからのオウンゴールで同点に追いつかれる。そして後半、佐藤 和弘のミドルシュートなどで追加点を奪われ、1-3で敗れた。
得点後の引き締め、セットプレーの対応、ミドルシュートを打たせない守備。これらは秋田の試合運びにおける課題として挙げられている。それだけに今回の松本戦は、秋田の成長を発揮するのにこれ以上ない相手となる。
[ 文:竹内 松裕 ]

