8位・山形が目指してきたJ1昇格を実現するためには、2位との勝点15差を逆転しなければならず、非常に厳しい状況だが、まずは1つずつ勝利を積み上げる。前々節の愛媛戦では4-0の大勝で連敗を『2』で止めたものの、前節は甲府に0-2。ここまで先制した試合は13勝2分2敗だが、2敗は低迷していたシーズン序盤のもの。ピーター クラモフスキー監督体制に限れば10戦負けなし。先制して突き放す、あるいは逃げ切る。それが山形の勝ち方になっている。ベースの戦い方は大きく変わらない。そしてチャンスも作れている。そのチャンスで先に点が取れるかどうかが、この試合の結果に直結する。
秋田は12位で勝点39。J2残留争いの大きな塊からは距離を取り、残留へ向けて着々と歩を進めている。J1クラブライセンスも取得し、来季J1昇格へ本格的にチャレンジするためにも、一歩でも上位に近づきたい。今季は京都、長崎、町田など上位からも勝点3をもぎ取っているが、同じ東北の山形を倒して勝利数を2ケタに乗せるのは今節の大きなモチベーションになる。明治安田J2第29節・水戸戦に3-0の勝利で2連勝を飾ったあとは、北九州と岡山に1-1のドロー、そして前節・愛媛戦はセットプレー絡みの失点で0-2と敗れ、3試合勝利がない状態だ。チームとしては複数得点に頼るより、まずは失点ゼロでどれだけ時間を進められるかがカギとなる。
ボールを握り、幅を使って多くの選手が絡む攻撃を繰り出したい山形と、全体をコンパクトに保ちながら奪って一気に攻め切りたい秋田。自らのスタイルを発揮し、自らの戦い方に持ち込む90分、熱くないはずがない。
[ 文:佐藤 円 ]
