前節、甲府とのアウェイ戦に臨んだ琉球は前半早々に失点。4試合連続で先制点を奪われ、相手にリズムを与える形となった。なおかつ6試合連続で複数得点を奪えておらず、ボール支配率は上回っていてもアタッキングサードのチャンスメークで思うようなシーンが作れていない。
「守備では上位相手にも最少失点に抑えているが、攻撃の場面ではボックス内へ仕掛けられていない。攻撃でやり切れていないのがいま抱えている一番の問題」と話す樋口 靖洋監督は、琉球の指揮官となった2年前から「沖縄の青い空、澄み渡る海には守備的なサッカーは似合わない。選手たちがイキイキとプレーする躍動感と、チームが1つになって連動し、ひたむきに戦う一体感をピッチで表現し、攻撃的に戦う」ことを目指してきた。くしくも今節は沖縄の青い海と空の写真がプリントされた3rdユニフォームを着用してプレーすることになっている。連動性を高めてアクションし、ボールを失うリスクを恐れず前向きに戦う姿勢を見せ、この土地に似合う攻撃サッカーを演じ切る姿に期待したい。
対する愛媛は前節、ホームで長崎に0-2で敗れ、2連勝とはならなかった。21位・相模原と同じ勝点29だが得失点差で最下位に沈むチームは、琉球と同じような課題を抱えている。ボールは握るもシュートに至る場面が作れず、前節はシュート2本に抑えられた。また「チームとして先制点を取ると負けていないが、それができずに最初に失点したことが自分たちを難しくさせた」(川村 拓夢)ところも似通っている。先制点を奪って良いリズムを生み出すことが、両者にとって勝点を奪い切るためのきっかけとなるだろう。
前回対戦は5月で、清武 功暉のゴールで琉球が先制したが、愛媛は藤本 佳希が同点弾を決め、勝点1ずつを分け合っている。明確な課題に直面している両者の直接対決。この苦境を乗り越えるためにも、勝点3がチームを活気づける特効薬となる。
[ 文:仲本 兼進 ]
