アウェイ連戦を終え、3戦ぶりにホームに戻ってくる愛媛には復調の兆しが見て取れる。直近2戦は苦手意識のあった琉球、首位を走る磐田と難敵を相手に敵地で戦ったが、結果は1勝1分。粘り強く戦い抜き、勝点4を獲得することに成功した。J3降格圏を脱することはかなわなかったが、選手たちはチームのプレーぶりに手ごたえを得ている。
愛媛はこのシーズン終盤で前線からの積極的な守備に見切りをつけ、守備ブロックを形成して粘り強く守り、ボールを奪ってから縦に速い攻撃でゴールに迫る“堅守速攻”気味のスタイルにスイッチ。この2戦を見る限り、それが功を奏していると言える。混沌とするJ2残留争いの最中では、相手がJ1昇格圏の強敵・京都であっても勝点3が求められるだけに、アウェイ連戦で得た手ごたえをなんとか勝利という結果で表したいところだ。
一方、一時は昇格への安全圏に突入しようとしていた京都は、ここに来てまさかの足踏みをしている。群馬、山口と下位相手に連続ドローで勝点を伸ばし切れなかったことに加え、4連勝の3位・甲府に追い上げられ、勝点差は『6』にまで急接近。不穏な空気をいち早く払しょくしなければいけない状況になっている。
最も気になるのは決定力不足。下位との対戦となった直近3戦は試合内容では圧倒して力の差を見せつけていたものの、ドローに終わった2試合では、相手の粘り強い守備を前に勝負を決める一撃が奪えずにいたのも確か。愛媛も同様の粘り強い守備で対抗してくる可能性が高いだけに、ここぞという場面で決め切る力を出せるかが勝負のカギとなりそうだ。
[ 文:松本 隆志 ]

