前節、アウェイでの甲府戦に臨んだ長崎。開始早々に植中 朝日の得点で先制に成功するが、早い段階で追いつかれると、後半には逆転を許してしまう。その後の反撃も実らず、9試合ぶりに敗戦。松田 浩監督が就任して以降、初の逆転負けとなった。新潟、甲府という逆転昇格を目指すライバルとの上位対決は1分1敗に終わり、J1昇格圏内との勝点差は『10』に拡大。状況はさらに厳しくなった。
一方の水戸は前節、ホームで岡山と対戦。後半に退場者を出した岡山を相手に決定機を作るが、なかなか得点に結びつかず。それでも90+2分、松崎 快がゴールをこじ開けて先制。これが決勝点になるかと思われたが、90+4分、石毛 秀樹に強烈なミドルシュートを叩き込まれ、土壇場で勝点3がこぼれ落ちる悔しい引き分けとなった。
前回対戦は水戸が1-0で勝利を挙げている。長崎はこの敗戦を受けて吉田 孝行監督の退任を発表。そこから驚異的なペースで勝点を積み重ねて逆転昇格への可能性をまだ残している。今節からホーム連戦となるだけに、なんとしても連勝を達成したいところだ。一方の水戸は昇格争いにもJ2残留争いにも絡んでいない、いわば無風状態にある。「昇格も降格もない中でどういう振る舞い、メンタリティー、態度を出せるか。人間力みたいなものが試されている」と秋葉 忠宏監督も言うように、選手個々のプロとしての振る舞いが問われる一戦だろう。
ここ5試合で11得点を挙げている水戸を封じ込め、長崎は逆転昇格へ望みをつなげる勝点3をつかみ取りたい。
[ 文:杉山 文宣 ]