ホームの松本は7勝10分20敗で最下位。J2残留圏内との勝点差は『6』に拡大しており、もはや1敗も許されないほどの瀬戸際に追い込まれている。対する新潟は勝点62の7位で、前節を終えてJ1昇格の可能性が消滅。互いにどのようなメンタルでピッチに立つのかが、勝敗を分かつ大きな要素となるだろう。
残留争いに巻き込まれている松本は、残り10試合のカウントダウンが始まってからまさかの5連敗で急ブレーキ。町田に挑んだ前節も序盤からチグハグで、開始10分に失点してゲームプランが崩れてしまった。名波 浩監督は試合後の会見で「もう少し粘り気のある守備をしたかった」と口にした。
その言葉どおり、松本の守備がどれだけの耐久性を示せるかは非常に大きなポイントとなるだろう。名波監督が就任して以降の18試合でクリーンシートは、スコアレスドローだった明治安田J2第32節・千葉戦の1試合だけ。残り17試合はすべてゴールを割られている。最終ラインの背後に対するケアや、ブラインドサイドへの意識、ボールホルダーへのアプローチ強度などあらゆる要素を見直さなければいけない。
ましてや今節で迎えるのは、リーグ3位となる57得点を挙げているアグレッシブな新潟。ボールを持たれると想定して前節のように[5-4]のブロックを形成するのであっても、他人任せになってしまうスタンスや、「大丈夫だろう」という予断を排して臨む必要がある。対する新潟は谷口 海斗らアタッカーがスキを突くことができれば、5試合ぶりの勝利に大きく近づくだろう。
新潟は前節で磐田に0-1と敗れ、来季もJ2で戦うことが決まった。その翌日に中野 幸夫代表取締役社長が声明を発表。「すべてのご支援者様に報いるためにも、また、新潟で活動しているプロサッカークラブとしての意義を示すためにも、これからの5試合すべてに全力を尽くす所存です」と、あらためて最後まで戦い抜く決意を示した。
この一戦は“信越ダービー”の松本ラウンドでもある。前回は激戦の末にスコアレスドローで終わったが、今回は果たして――。
[ 文:大枝 令 ]
