ホームの山口は、前節までの3連戦を2勝1分で突き進み、勝点を『7』積み上げて順位を14位まで上げた。この“関門海峡ダービー”に勝利すれば、下位チームの結果次第ではJ2残留が確定する。
一方の北九州は3連戦を1分2敗で終え、積み上げた勝点はわずかに『1』。順位を21位まで下げ、得失点差によって辛うじて最下位をまぬがれている状況で、いよいよあとがなくなってきた。
約1カ月前の明治安田J2第34節終了時点では、勝点差は『2』しかなかった両者だが、状況は大きく変わった。特筆すべきは山口が第34節から5戦負けていないこと(2勝3分)。名塚 善寛新監督の下で力強く前進している。
その山口は前節、霜田 正浩元監督が指揮する大宮との“霜ダービー”に勝利した。先制を許すもすぐに追いつき、後半に高井 和馬がFKを直接蹴り込んで今季初の逆転勝ち。中3日の連戦でターンオーバーをしながら結果を残したことで、チーム全体に活気が満ちている。
両者ともに前線からアグレッシブにボールを奪いにいくことを志向するだけに、プレスをかいくぐってパスをつなげるか、それとも相手の背後に差し込んで一気にゴール前へ迫れるか。ボランチ、最終ラインの選手らがどのような選択をして攻撃を展開するのか注目したい。
前回対戦はスコアレスドローに終わった。観客数の制限を大幅緩和したことで多くのファン・サポーターが観戦に訪れそうなだけに、歓喜に沸くゴールシーンを今回は期待したい。
[ 文:田辺 久豊 ]


