栃木は新たに時崎 悠監督が就任して迎える初陣となるが、プレシーズンは新型コロナウイルスによって1月下旬にチーム活動が1週間ほど完全に停止してしまい、ようやく全体練習を再開した2月6日から急ピッチで調整を進めている状況にある。コンディション面に不安を残す厳しい状況ではあるが、瀬沼 優司が言うように「みんなが『どうにかしないといけない』という危機感を抱きながら動けているし、いまできることをポジティブにやろうとしている」という側面もあり、チームに急速に一体感が生まれているのも事実だろう。
多くのサポーターらが不安視する中で迎える開幕戦となるが、新たにキャプテンに就任した西谷 優希は「その心配を吹き飛ばすくらいのパフォーマンスを見せたいし、そのためにもまず僕が先頭に立ってその姿勢を見せられたらと思っている」と意気込む。瀬沼も「準備期間が短くなってしまった中でも、最低限、戦う姿勢といった栃木らしさは絶対に出せるので、ぜひスタジアムで僕らを後押ししてほしい」とサポーターに呼びかけた。
一方、秋田は高知で長期間のキャンプを順調に消化し、アウェイの地に乗り込んで迎える開幕戦となる。
吉田 謙監督が率いて3季目となる秋田は、今オフに群馬からFW青木 翔大、甲府からCB小柳 達司といったチームスタイルにマッチしたタフな選手たちを次々と獲得し、昨季からのベースアップを図っている。秋田らしくフィジカルの強さを生かした縦に速いサッカーを今季も徹底するとみられ、どれほどの仕上がり具合なのかに注目が集まる。
昨季の対戦は1勝1分で秋田に軍配が上がった。ともにフィジカルに強みを持つ選手が多く在籍しており、昨季の対戦時のような激しいバトル合戦に再びなる可能性は大いにある。
[ 文:鈴木 康浩 ]

