栃木は前節、アウェイで岩手と対戦。雪の影響でぬかるんだピッチコンディションで割り切った戦いを強いられる中、瀬沼 優司が今季初ゴールを決めて先制するも、88分に同点ゴールを許してドロー止まりとなった。
開幕から5試合が経過し、内容は徐々に向上しているものの、同時に露呈している課題はゴールを奪い切る精度であり、1点を守り切るという精度。岩手戦の翌日、チームは長時間におよぶミーティングを実施し、選手やコーチングスタッフが腹を割った話し合いの中で、攻守においてやるべきことをもう一度整理したという。
現状ではリスタート絡みの失点が4試合続いており、どこかで食い止めなければいけない状況だが、時崎 悠監督は改善が進まない点を真摯に受け止めつつ、「考え方としては失点に目を向けるよりも、追加点が奪い切れていないことに針を振ったほうが今後チームは強くなると思っている」と語り、今節もいかにゴールを奪えるかに力点を置く構えだ。
チームによれば、終盤における運動量やスプリント回数は試合を重ねるごとに数値が向上しており、深い時間帯まで進めば優勢に進められるとの見方もある。明確な課題を抱えつつ、上向く諸々の要素もある中、栃木は今節で5試合ぶりの勝利を飾れるか。
一方の千葉は前節、ホームで群馬に0-1で敗戦。今季はホーム戦の勝利を挙げられておらず、波に乗り切れていない。ただ、群馬戦は前半こそ相手に主導権を握られたが、後半は田口 泰士、風間 宏矢が投入されたこともあり、流れをつかんだ。ゴールこそ生まれなかったものの、風間が「『入ったな』と思ったのが2、3回あった中で決められなかったので、そこはとにかく悔しい」と振り返るとおり、引いて構えた相手にチャンスを作り続けたことに手ごたえを感じている。何よりも、復帰した田口がまだ後半の45分間とはいえ、長時間プレーできたことは大きいだろう。
両チームとも決して状態は悪くない中で迎える一戦となる。1点差のきっ抗したゲームになることが多いカードだが、今節の行方はいかに。
[ 文:鈴木 康浩 ]

