前回同カテゴリーだったのは2020年。明治安田J2でしのぎを削り、徳島が2戦2勝で6ポイントを積んだ。当時の最終順位を振り返ると、1位・徳島が勝点84、2位・福岡が勝点84、3位・長崎が勝点80だった。4位以下は勝点65以下と差が開いた中で、直接対決の重みをあらためて感じさせる昇格争いだった。今節の勝敗もシーズンの最後に意味を持ちそうな一戦だ。
しかしながら、両者ともここまでは勝点を伸ばし切れずにいる。
徳島は1勝6分の勝点9で8位、長崎は2勝1分4敗の勝点7で17位タイ。まだ勝点うんぬんを語るには早過ぎる時期かもしれないが、上位が走る序盤の構図ができ上がっている中で足踏みをしてはいられない。特に長崎は一昨季が3位、昨季が4位という成績でフィニッシュ。エジガル ジュニオ、都倉 賢、カイオ セザールといった名立たる既存選手に加えてクリスティアーノを獲得するなど質の高い選手がそろうだけに、期待値も高い。昇格争いに絡むクラブに疑いはなく、この連戦が上昇気流をつかむきっかけになるかもしれない。
現状を見ていく。
徳島はJリーグYBCルヴァンカップにも参戦しており、今節が公式戦5連戦の5戦目。また、藤尾 翔太がU-21日本代表に招集されて不在となるなど、台所事情の難しさは抱えつつもなんとかやってきた。今季二度目の公式戦5連戦は今節でようやく終わるが、翌週からは同9連戦がスタートする。なんとか余力のあるうちに勝利を1つでも多く積み上げたい。長崎はCBとボランチ以外で引き続き選手の組み合わせを模索している様子がうかがえる。前節・群馬戦の勝利を今後につなげるためにも今節は重要だ。
前進するのは徳島か、長崎か。
[ 文:柏原 敏 ]


