大分は、JリーグYBCルヴァンカップを合わせて開幕から11連戦、9連戦という過密日程をこなし、今節から7連戦に突入。この試合の前には今季二度目の1週間の準備期間を得て、2日間のオフでリフレッシュし、3日間のトレーニングでチームの基盤を調整して臨む。連戦中は急ぎ足での戦術確認が精一杯となるため、課題修正や細部のすり合わせはこの期間に取り組むことになる。今回、下平 隆宏監督が手を入れたのは、守備の再確認と攻撃のクオリティー向上のためのベースアップ。攻撃的スタイルに磨きをかけた。
ただ、現在はアタッカー陣に負傷者が多発しており、フィニッシュの場面でセンターFWの個人技に頼る度合いが増していることが課題。負傷から復帰して前節の山形戦で今季リーグ戦初先発を遂げた梅崎 司は「多少の強引さも必要。キレイに崩すところとミックスさせていきたい」と2列目の役割をイメージする。
隣県から乗り込んでくる熊本は、ここまで5勝5分5敗。前々節、それまで無敗で首位を走ってきた横浜FCに1-0で勝利したかと思えば、前節は最下位の琉球に0-2で敗れるなど、乱気流のような戦いぶりだ。指揮3年目の大木 武監督による独特の攻撃的スタイルが対戦相手とのマッチアップでさまざまな化学変化を起こしているようにも見え、今節に向けて準備中の下平監督も「熊本は好きなことをやらせたら好きなふうにやってしまうチーム。対策というふうに考えると難しい気がする」と警戒する。
おそらく、互いのスタイルをぶつけ合う中で、それをより表現できた側が主導権を握る展開になるだろう。意地と意地の激突が、大混戦のJ2に熱いうねりを巻き起こす。
[ 文:ひぐらし ひなつ ]
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