しかし、第16節の徳島戦と同じく終了間際に失点し、クリーンシートを達成できなかったことは今後の大きな課題だ。ここまで完封はわずか2試合。3位にいながら得失点差はわずか『+7』で、仙台の『+12』、新潟の『+14』とは差がある。得失点差は後々に勝点1と同じ重みを持ってくるだけに、改善を急ぎたいところだ。
アウェイの山口は前節、山形に0-1で敗戦。上位相手に五分で渡り合うも、前半にCKから先制され、後半は反撃に出たがゴールを割れなかった。これで連敗となり、4試合勝ちなしで順位を18位に下げた。過密日程の中でケガ人が増えていることに加え、チームにコロナ禍が襲ったことで台所事情は火の車。特に基本布陣である[4-3-3]のセンターFWに本職の選手がいないことは深刻で、この4試合で2得点しか取れていない。それでも粘り強く接戦には持ち込めているだけに、なんとか得点を挙げて勝点を持ち帰りたいところだろう。
横浜FCにとってこの試合は、佐藤 謙介との再会という特別な意味を持つ。中央大から横浜FCに入り10年間プレーし、ハマのバンディエラになるはずだった男が、初めて対戦相手としてニッパツ三ツ沢球技場に乗り込んでくる。ボランチとしてマッチアップするのは、その佐藤 謙介から出番を奪う形になった手塚 康平と、彼の背番号8を受け継いだ齋藤 功佑。互いに負けられない思いを胸に戦う、そのドラマを楽しみたい。
[ 文:芥川 和久 ]
