岩手は6月に入り、天皇杯2回戦・町田戦、第20節・甲府戦に勝利し、今季初の公式戦2連勝。直近の第21節は東京Vに2点を先行される苦しい展開だったが、終盤に2ゴールを奪い、大きな勝点1を獲得した。反撃の狼煙となるリーグ戦今季初ゴールを奪った和田 昌士は「無駄な失点はなくさなければいけない」と反省しつつも、2点を返せたことについては「連敗中は盛り返す力がなかった。以前とは違い、成長できたところ」と手ごたえをつかんでいる様子。中村 充孝を中心に、後半に攻撃のギアを上げる試合展開は板についてきているだけに、その時間帯までいかに失点を抑えられるかが勝利のカギを握りそうだ。
対する山形は、主力にケガ人が続出していることに加え、木村 誠二、半田 陸がU-21日本代表に招集されるなど、苦しい台所事情となっている。直近の第21節は水戸のハイプレスの前にビルドアップを封じ込まれると、終盤にミスから失点し、2試合ぶりの敗戦を喫した。「いつも出しているパフォーマンスよりも下だった」とピーター クラモフスキー監督は振り返ったが、中2日のアウェイ戦に向けてどのような修正を図るのか。
山形が水戸戦でハイプレスに苦しんだことを考えても、岩手は前からの守備強度をより強調した戦い方で挑むだろう。マンマーク気味に枚数を合わせられると強いが、逆の場合は機能性を失う岩手のプレス。強度とともにどのような立ち位置を取り、どこで奪いにいくのか、その狙いも焦点となりそうだ。
[ 文:髙橋 拓磨 ]