4月、5月の連敗で降格圏内に沈む岩手だが、6月に入ってからは公式戦負けなし。特に得点力の向上が顕著で、天皇杯2回戦・町田戦を含めた4試合で9ゴールを記録している。FW陣にゴールが出てきているのも朗報だ。秋田 豊監督は「ボールを保持していないときのポジショニングの意識向上」を要因に挙げ、「距離感が良くデュエルに勝てていることでポジティブな循環につながっている」と分析。直近の第16節・山形戦では今季リーグ戦最多となる3ゴールをマークしており、無敗+複数得点で良い流れになりつつある。相変わらずミスからの失点が多いのは不安材料となるが、90分間集中力を維持できるような個の意識、そしてゲームマネジメントを徹底し、仇敵とも言える徳島から勝点3をもぎ取ることができれば、さらに勢いは加速するだろう。
敵地に乗り込む徳島にとっては流れを変え、上位追随のきっかけとしたい試合だ。ここまでわずかに4敗ながら16位に沈む要因は、リーグダントツの引き分け数『13』にある。直近4試合も引き分けで、勝利からは7試合遠ざかっている。前節の仙台戦でも90+7分にPKから同点に追いつかれ、目前に迫っていた勝点3を逃してしまった。一つひとつの試合で得た教訓を生かすことの重要性は、試合後に内田 航平も指摘していたが、チームとして共有し改善を進めることで8試合ぶりの勝点3をつかみ取りたい。
[ 文:髙橋 拓磨 ]