前節でシーズンの半分となる21試合を消化したが、栃木の総失点22はリーグで6位タイの少なさであり、堅調な守備は示せている。一方で総得点14はリーグワースト。構築しているチャンスの数のわりにゴールの数が少なく、今週のトレーニングでも時崎 悠監督は「決めるべきチャンスを決めるためにも、最後の質にこだわり、より意識を引き上げていこう」と選手たちにあらためて強調していた。
ただ、直近5試合は合計5得点を奪うなど、積み上げてきたものが少しずつ成果として出てきており、攻撃のタクトを振る谷内田 哲平も「最近はセットプレーを絡めて複数得点を奪えているし、流れからも奪えそうなシーンは増えてきている」と感触を語るなど、一定の手ごたえはつかめている。あとは勝点3という結果につなげるだけだろう。
15日には湘南から育成型期限付き移籍で根本 凌の獲得を発表。183cm、83㎏という恵まれた体を持ち、ヘディングに強みを持つ若きFWにはチームの得点力向上に貢献することが期待される。今節からメンバー入りする可能性も十分にありそうだ。
一方の大分は前節、ホームに首位の新潟を迎え、1-2で敗れた。新潟に2点を先行される苦しい展開となったが、終盤は厚みのある攻撃で押し込み、長沢 駿のゴールで1点差に詰め寄った。試合後に下平 隆宏監督は「最後は本当にどっちに転がってもおかしくないゲームだったと思うのだが、それをわれわれが手繰り寄せることができなかったことが非常に悔しい」と語るなど、チームの戦いぶりを評価した上で巻き返しを誓っていた。
大分は長期にわたるハードな連戦をこなしながら、7勝7分7敗の10位でシーズンを折り返すことになった。JリーグYBCルヴァンカップも終了し、日程的なハードさが軽減される後半戦の巻き返しが期待されるが、その初陣となる今節はきっちりと勝点3を手中にしたいところだ。
[ 文:鈴木 康浩 ]