秋田は前節、金沢とのアウェイ戦を3-0で制し、12試合未勝利の長いトンネルから脱出することに成功した。立ち上がりは金沢に押し込まれていたが、コンパクトな陣形を維持して粘り強く守り、18分にカウンターで先制に成功。さらにクロスとセットプレーの流れから1点ずつを奪った。守備でも最後まで失点を許さず、2試合連続無失点とした。
約2カ月半ぶりの勝利について、輪笠 祐士は「1勝できればと思っていたが、その1勝が遠かった。大事な次の試合に向けてすごく大きな1勝になった」と述懐。だが、輪笠が「これで気が緩むことはまったくない」と続けたように、秋田の選手たちは8月3日の練習で激しい声かけや球際の競り合いを見せていた。いつもどおりしっかりと切り替えて、目前の水戸戦に全力で臨むだろう。
一方の水戸は前節、ホームで大宮をウノゼロで下して3試合ぶりの勝利を挙げた。新型コロナウイルス感染症の影響で選手が十分にそろわない苦境を総力戦で乗り越え、自信を深めたはずだ。水戸は消化試合が1試合少なく、J1参入プレーオフ圏内を狙える位置につけているだけに、秋田を下して悲願のJ1昇格に向けてはずみをつけたい。
昨季から秋田が無失点で3連勝しているこのカード。それでも吉田 謙監督は「過去は関係ない。いまが大事」と断言。水戸の巧みなビルドアップに対して、茂 平は「陣形をコンパクトにして失点せず、勝負どころでパワーを出すことが大事」と引き締めている。
[ 文:竹内 松裕 ]

