徳島はコロナ禍の大トラブルに見舞われ、8月10日以降、トップチーム関係者の合計12名が戦列離脱を余儀なくされていた。また、先週は延期となっていた試合をミッドウィークに挟み、アウェイ2連戦から中2日のホーム戦を強いられるなど、苦しい時期も重なった。だが、しっかりと勝点を積み上げた。前節・山口戦は後半アディショナルタイムの劇的決勝弾で2連勝し、上位追走の機運も高まる。残り9試合に向けて「なんとか食らいついていきたい」(内田 航平)、「僕たちには勝ちしかない。上に行くために勝ちにこだわってやりたい」(白井 永地)とモチベーションも上々。
甲府は8戦無敗ながら、直近4試合は引き分け。甲府にも徳島にも同じことを言えるが、引き分けの数が非常に多い。甲府は『15』でリーグ2位、徳島は『20』でリーグ最多。この引き分け数を勝利に昇華させられるかどうかが上位追走の大きなカギ。勝点3に結びつけるべく、好調そうなのが三平 和司。一時負傷離脱していたが、明治安田J2第29節・群馬戦で復帰してからは6試合で4得点。特筆すべきはその4得点すべてを途中出場の30分間程度で決めていること。先発はウィリアン リラというフィジカルの強いFWで勝負させ、相手の疲労と間延びが生まれ始めた時間帯に三平が途中出場してゴールを決めていく方程式ができつつある。
勝利して上位追走の狼煙を上げるのは、徳島か甲府か。それとも、両者足踏みとなってしまうか。
[ 文:柏原 敏 ]