2023年の明治安田J2で最も早くキックオフの笛が吹かれるのが、甲府と山形の一戦。ともに昇格を目指すクラブとして今季も厳しい戦いに挑んでいく。昨季のリーグ戦の成績は甲府が18位、山形は6位で、直接対決は甲府側から見て1勝1分。昨季、甲府は18位ながら天皇杯では優勝。山形はJ1参入プレーオフに進出し、1回戦で岡山に3-0で勝利したが、2回戦で熊本と2-2で引き分け、昇格ならずのシーズンだった。
今季、甲府はリーグ戦の不振を理由に天皇杯優勝監督の吉田 達磨氏との契約を延長せず、山梨県甲府市出身の篠田 善之監督を招聘した。システムも[3-4-2-1]から[4-2-3-1]で臨み、大きな変化でスタートすることを選択。ボランチの山田 陸が名古屋へ、石川 俊輝が大宮と、ボランチのレギュラー2枚が移籍することになったが、それ以外ではCB浦上 仁騎(大宮に移籍)が抜けた程度でしのいだ。山形は山田 康太(柏)、半田 陸(G大阪)、山﨑 浩介(鳥栖)らレンタルバックを含めた7人がJ1に移籍で、“抜かれた”印象は強い。ただ、チアゴ アウベス、デラトーレとチーム得点王と2位の2人を残すことに成功し、穴は埋めた印象。
U-25の若い選手が中心の甲府は1998年から2001年生まれの選手が主軸。ただ経験値は十分ではないので、そこに山本 英臣、河田 晃兵、三平 和司、4年ぶり復帰の佐藤 和弘、新加入の武富 孝介らベテラン、中堅の経験値でバランスをとりたい。2月11日に行われたFUJIFILM SUPER CUPではある程度バランスはとれたものの、シュートに至る攻撃の形は出せなかったので、1週間でどう修正して開幕戦に臨むのかは注目点。一方、雪国の山形は鹿児島キャンプから千葉キャンプへと場所を移動して開幕戦に臨むが、甲府を研究する材料は十分にある中でどこを突くのか。篠田監督とピーター クラモフスキー監督は2020年に清水でコーチ、監督の関係で一緒に仕事をした2人で、どんな采配を執るのかにも注目したい。
[ 文:マツオ ジュン ]