前節、東京Vはアウェイでの大分戦に0-1で敗れた。前半から相手の構造化されたビルドアップに苦しみ、なかなかボールを奪えず。それでも無失点に抑えることには成功していたが、後半に入ってCKの流れから失点。終盤にかけてチャンスを作ったものの、1点が遠かった。公式戦としては昨季から数えて7試合ぶりの失点であり、9試合ぶりの敗戦だ。
城福 浩監督は大分戦の前半について、「チャンスも作ったので、そんなにネガティブなものだけではない45分」としながらも、「失点は崩された形ではないCKから。だからこそ集中しなければならない。フィニッシュのところのクオリティーを上げないといけない」と課題を話している。また、「萎縮せずプレーできるように、チャンスの確度を増やすためのチーム作りをしたい」とも。
城福監督はかつて指揮を執った古巣である甲府について、「特別なクラブ。昨年の天皇杯優勝はだいぶ感慨深い思いで見ていた」としながらも、「とにかく勝点3を取りにいきたい」と強い気持ちを示している。副キャプテンの谷口 栄斗が大分戦で負傷してしまっただけに、どんなメンバーで臨むのかも気になるところだ。
一方、甲府は今季ここまで勝利がない。新加入のピーター ウタカを前線に置く形で、今季初勝利を狙っているだろう。甲府にとっては、“一番近いアウェイ試合”でもある。中央道を使って大勢のサポーターが味の素スタジアムを埋めるだろう。昨季、1勝1分と勝ち越した相手に対して、サポーターの力も借りたいところ。
城福監督は「在籍している選手の力から逆算してチームを作っていると思う。技術的に高いレベルの選手がいる2列目に対してスペースを与えると、アイディアを持ってフィニッシュにもってこられる」と警戒していた。特にピーター ウタカについては、加藤 弘堅も「何もないところから点を取れる選手。1対2の状況でも1人で突破する力がある」と評価。彼を止められるかはポイントになりそうだ。
[ 文:田中 直希 ]
