甲府は直近6試合で無敗。だが、そのうち4試合がドローに終わっており、なかなか上位との差を詰められていない。現在、東京Vと同じ勝点でJ1参入プレーオフ圏まで勝点7差。これ以上、引き離されるわけにはいかない。イゴール、ジェトゥリオ、エドゥアルド マンシャといったブラジル国籍選手を補強しており、ここからペースアップしたいところだろう。内容的に上回っている展開ながら、2試合連続で引き分けという流れを断てるか。
東京Vにとっては、アウェイで敗れた前回対戦のリベンジを果たしたい。また、甲府で2012年から2014年まで指揮を執って「濃い3年間を過ごした」城福 浩監督にとっては、「やりづらいとしか言いようがない」という古巣との対戦になる。「今回はホームで迎え撃つことになるので、変な懐かしさを感じるよりも集中できる」と話していた。また、15年来の知り合いである吉田 達磨監督との対戦も楽しみにしていた。「彼が大事にしているものがすごく伝わってくるサッカーをしている。保持するために恐れずポジションを取る。ただ、つなぐことだけに偏らないようなバランスのとれたサッカー」。吉田監督が率いる甲府についてはそう所見を述べている。
東京Vは前節の水戸戦が直前で中止に。ただ、「クラブハウスにそのまま帰って練習もして、うまく切り替えられた」と馬場 晴也が話すように、今節に向けて気持ちの切り替えはできた様子。阪野 豊史、平 智広といった選手も復帰してきており、選手層の充実が指揮官の采配にも幅を与えるだろう。
主導権を握って試合を進めたい両者のぶつかり合いは、好ゲームになりそうな予感が漂っている。
[ 文:田中 直希 ]
