清水はこの公式戦初勝利を勢いに変え、今節に臨むことになる。ここまでリーグ戦は3試合を終えて3引き分け。得点数は『1』と深刻な得点力不足だった。ただ、その1得点は前節・長崎戦でディサロ 燦シルヴァーノが終了間際に挙げたゴラッソ。直後の川崎F戦では3ゴールを奪えており、驚がくの一発が流れを変えたと言えるかもしれない。
また、ルヴァンカップでは出場機会に恵まれなかった選手たちが活躍。彼らがどの程度大分戦に絡んでくるのか、そしてこれまでリーグ戦に出場していた選手たちは負けじと好プレーを見せられるか。攻撃陣のポジション争いは熱く、ゴールへの執念をさらに持って今節に臨むことになるだろう。
大分とのリーグ戦通算対戦成績は、2003年の初対戦以降、8勝6分8敗と互角。ただ、ホーム・IAIスタジアム日本平での戦いに限れば、ここ5試合は4勝1分と圧倒的な勝率を見せている。川崎F戦後には『勝ちロコ』が復活。選手たちは、この喜びをもう一度味わいたいと意気込んでいるはずだ。清水としては、ホームで今季リーグ戦初勝利も奪って一歩を踏み出したい。
一方の大分は現在首位。前節・栃木戦は前半からペースを握ったが、あと一歩のところでゴールを奪うことができない。その中で、突破口を開いたのは途中出場の高畑 奎汰だった。右サイドでFKのチャンス。ボールは「一応、狙ってはいた」(高畑)というふわりとした軌道でゴールに向かうと、そのまま吸い込まれるようにしてネットを揺らし、先制点を奪取。栃木に後半はシュートを打たせず、前半のシュート1本に抑え、開幕3連勝を収めた。
スタートダッシュを決めている大分としては日程的な優位性を生かし、4連勝で首位を堅持したい。
[ 文:田中 芳樹 ]

