両者の現状を見ていきたい。
徳島が未勝利にとどまっている決定的要因は、5戦を終えた時点で先制点を奪った試合がないことだ。すべての試合で先制点を許し、交代や戦術采配を用いて、リスク許容度を高めたときに得点が生まれている。いわば現状はイレギュラーなシチュエーションで得点が生まれているだけに、まずは通常の攻撃時に得点を生む試合運びに持ち込みたい。
秋田はウノゼロの美学を貫くかのような戦いっぷり。ここまで挙げた3勝は、1点を確実に奪い、無失点に封じて勝利をもぎ取る形。5試合を終えて唯一失点を喫したのが前節・水戸戦だが、この試合も後半アディショナルタイムまではウノゼロの展開で、勝利まであとわずかだった。徹底した戦いと、貫くアイデンティティー。大崩れすることはなさそうだ。
試合当日、やや気になるのは天候。徳島はここまでのホーム戦で風の影響を大きく受けて、苦しんでいる。今節も風の影響を受けるかは不明だが、天気予報は曇りと雨を示している。ボール保持型の徳島としては、風の影響があれば前進が難しくなり、雨の影響があれば雨量次第で苦しむ展開もあり得る。一方、秋田は全天候型のスタイル。好天なら好天の、悪天候なら悪天候の戦い方をできる強みがある。
現状の結果と試合当日のシチュエーションは徳島に不利な条件がそろうが、起死回生の今季初勝利をつかめるかどうか。秋田は勝点を奪い続けて上位争いに君臨し続けられるかどうか。
両クラブの未来を占う一戦。間もなくキックオフ。
[ 文:柏原 敏 ]


