ともに攻撃的なサッカーを志向しているが、その真価を発揮できていない面もあるため、攻撃でどちらが優位に立てるかというところも大きな注目点となる。
特に藤枝は、先制点を取った試合は複数得点して3勝しているが、先制点を取られた試合は攻撃も低調になって4敗(4試合で1得点のみ)。先制点の行方が、勝敗はもちろん、試合内容をも大きく左右している。
岡山もそこは承知しているはずで、キックオフ直後から強い圧力を掛けて先制点を奪いにくることが予想される。立ち上がりに課題のある藤枝がそこをいかにしのいで、早くから自分たちのペースに持ち込めるか。そして先に点を取れるか。序盤の主導権の握り合いやゴール前の攻防は、特に見逃せないものになるだろう。
もう1つポイントになりそうなのは、ゴール前の空中戦だ。岡山は長身選手が多く、セットプレーやクロスからの得点が多くなっている。190cmの新加入FW櫻川 ソロモンが3得点と結果を出している。一方、藤枝は高さに優位性がなく、クロスからの失点が目立っているので、岡山の高さにどう対応するかという部分も見どころと言える。
逆に藤枝の攻撃は、グラウンダーのパスによるコンビネーションやドリブルといった地上戦が主体となる。ワンタッチゴールが多いエースの渡邉 りょうは、5ゴールで得点ランクの首位に立っており、彼にどれだけ決定的なパスを通せるかというところにも注目したい。
攻撃的なチーム同士のプライドを懸けた戦い。勝敗は予想しにくいが、非常にスリリングで観て楽しいゲームになることは保証できそうだ。
[ 文:前島 芳雄 ]


