磐田は前節でいわきと対戦し、今季最も苦しいゲーム展開を強いられた。人を基準に守備をするいわきに対し、前半の立ち上がりはテンポと質が伴ったボール回しでプレスを回避できていたが、時間とともにその圧力に苦しめられ、我慢の展開に。それでも、リカルド グラッサと鈴木 海音の両CBを中心に、チームとしてゴール前での集中を切らさず、無失点で耐え続けられたことが、終盤にジャーメイン 良が挙げた決勝点につながった。
「自分たちはボールを保持することにトライしているが、仙台もポゼッションがうまい。(相手に持たれたとしても)そこは焦れずに自分たちのターンが来るということを信じてやれているので、10試合負けなしという結果がついてきている。理想はボールを持ちたいが、持つことが目的ではない」(金子 翔太)。
この言葉にもあるように、相手にペースを握られていても、チームとしてバランスを崩さずに戦い抜いてきた結果として無敗を『10』まで伸ばしてこられた。今節もある程度仙台にボールを保持されることが想定されるが、粘り強く前節のようにやり過ごせるかがポイントになる。
対する仙台は、磐田との前回対戦で敗れてから未勝利が続き、その間に監督交代が行われるなど、チーム状況は決して良いとは言えない。その中で、今週に入って齋藤 学、長澤 和輝という経験豊富な実力者を新たに獲得。ここからなんとしても巻き返そうというクラブとしての強い意気込みを感じさせる。今節で磐田を倒し、流れを変えるきっかけを手にすることができるか。
今節をホームで迎える磐田は、『Jリーグ昇格30周年記念 オールホームタウンマッチ』として、エコパスタジアムで40,000人の集客を目指している。特別な一戦と位置づけている今節、クラブの節目に勝利で花を添えたい。
[ 文:森 亮太 ]