藤枝としては、前節・熊本戦で9試合ぶりの勝利をつかみ、連敗を『4』で止めたことは非常に大きかった。21位・金沢との勝点差は『8』で、まだまだ安心はできないが、今節から町田、東京V、清水、長崎と上位との戦いが続くことを考えると、少し自信を取り戻し、上位チームに対して思い切りチャレンジできる状況になったことは大きな意味がある。
町田との前回対戦は早い時間のミス絡みの失点で0-1と敗れたが、チャンスは作れており、何も通用しなかったというイメージはない。そのため、今節は「前半で失点しないこと」(須藤 大輔監督)を重視しつつ、自分たちらしくボールを保持することにもこだわっている。それが失点しないためにも有効だからだ。その中でジワジワと相手ゴールに迫り、決めるべきところを決める。首位が相手でも、約4カ月ぶりにホームで勝つことだけを考えている。
対する町田は大黒柱・エリキの長期離脱も影響し、直近4試合で1勝1分2敗と少し足踏みしている。残り試合が1つ多いとはいえ、2位・磐田と勝点6差、3位・清水と勝点7差まで詰められてきたため、アウェイであっても勝点1でOKとはいえない状況にある。
ただ、ハイラインやボール保持を持ち味とする藤枝は、スタイル的に町田にとってやりやすいタイプとなる。セットプレーを含めた強みをどれだけ生かせるかが、大きなポイント。長いボールを使いながら押し込み、セットプレー絡みで点を取る形は、藤枝にとってのウィークポイントでもある。代表帰りの選手が多く、彼らのコンディションは気になるが、アドバンテージはなんとしても生かしたいはずだ。
町田が先行逃げ切りを再現できるか、逆に藤枝がそれを阻止して、多彩な連係から得点を取れるか。藤枝もリードを守り切る力は以前よりついているため、どちらが自分たちの強みを生かして、先制点を奪えるかが最大のポイントとなるだろう。
[ 文:前島 芳雄 ]


