前節・清水戦は、圧倒的に主導権を握られながらも我慢強く戦って1失点に抑えたが、攻撃的なサッカーを目指している藤枝としては、納得できない内容で完敗した。そこで今節では、より攻撃的に「“やるべきこと”はかなりできるようになってきたので、自分たちが“やりたいこと”にもっとチャレンジしていきたい」と須藤 大輔監督は言う。
つまり藤枝らしく、より攻撃的な方向に針を振るということ。ただ、昨季は針を大きく振り過ぎて失敗したという反省もあるので、チャレンジするところと無理をしないところの判断という面も重要だと考えている。
一方、横浜FCは首位の清水に2-0で快勝した明治安田J2第16節から4連勝中。その間の失点はわずか『2』で、前半戦をリーグ最少失点(11点)の3位で折り返した。特に3バックの左を務める福森 晃斗は、アシスト数(9)でも、1試合平均チャンスクリエイト数(2.9)でもリーグ1位と、守備だけでなく攻撃においても目覚ましい活躍を見せている。特にセットプレーでの福森の正確かつ速いキックは、どのチームにとっても脅威となっている。
前半戦での藤枝との対戦でも、福森のFKからンドカ ボニフェイスのゴールで先制し、そのほかにもセットプレーから惜しいシーンをたびたび作った。そのため、藤枝としてはセットプレーの守備だけでなく、セットプレーの機会を与えないことも重視している。
また、システムはどちらも[3-4-2-1]でミラーゲームとなり、その意味でも個の力に優れる横浜FCに優位な要素があるが、それを藤枝が個々のハードワークや組織力で覆せるかという部分も見どころの1つ。
どちらも攻撃的に戦うがっぷり四つの勝負がどう展開していくのか。順位の差だけでは判断できない要素もそこには含まれているはずだ。
[ 文:前島 芳雄 ]


