鹿児島としては残り4試合で、残留圏となる17位・大分との勝点差が『10』。大分があと1勝した時点でJ3降格が決定と、目指すJ2残留はかなり厳しい状況にある。
また、愛媛戦で敗れれば、翌日の大分の結果に関係なく降格となる。ホームのサポーターの前で望みをつなぐためにも、勝つことだけが求められる。8月以降8連敗、約3カ月勝星に見放されていた泥沼の中、前々節・水戸戦でようやく勝利を手にし、チームとしては良い状態にある。ボランチの稲葉 修土、藤村 慶太らが起点になり、前から積極的にボールを奪いにいって攻撃のリズムを作る“鹿児島らしさ”が戻りつつある。カギとなるのは「攻守においてゴール前の精度」(浅野 哲也監督)を高められるかどうかだ。今季の最重要課題の克服が愛媛戦のみならず、残り4戦を勝ち抜いて残留に望みをつなぐためにも欠かせない。
対する愛媛も、前々節・千葉戦まで5連敗と苦しんでいた中、前節は栃木との残留争い直接対決を引き分けて、勝点を1つ積むことができた。「自分たちから崩れることが多かった中で(栃木戦は)なんとかやってくれた」と石丸 清隆監督は辛うじて及第点を与えたが、まだまだ相手の圧力を受けてしまう部分は改善が必要だ。勝利だけを求めて激しい圧力を掛けてくるであろう鹿児島を相手に、どう戦っていくか。残り4戦を占う試金石になる。
[ 文:政 純一郎 ]
