スタイルという面では、藤枝が足元でパスをつないでボールを保持しながら攻めていくのに対して、秋田はロングボールを効果的に使いながら縦に速く攻撃していく。舞台となる藤枝総合運動公園サッカー場は現在ピッチ状態が悪くなっているため、むしろアウェイの秋田のほうが有利になりそうだが、その中で藤枝がどう自分たちのサッカーを表現していくのか。そこがまず大きな注目点となる。
また、プレスや球際の厳しさは両チームとも強くこだわっているため、デュエルでどちらが優位に立つかという部分も勝敗を左右する要素になる。特に秋田がロングボールを入れたあとのセカンドボールをどちらが回収するかで、その後の展開は大きく変わる。秋田が拾えばそのまま押し込んでチャンスにつながり、藤枝が回収してパスをつなぐことができれば、秋田の土俵ではなく自分たちの土俵に持ち込むことができる。
また、秋田は先制すればより守備を固めて堅守速攻を徹底する。過去の対戦で藤枝は秋田に先に点を取られて無得点で敗れることが多かっただけに、“まず1点、先に取る”ことが藤枝にとって最大のテーマとなる。
クラブJ2通算100ゴール目が昨季の明治安田J2第37節・岡山戦から4試合お預けになっているが、「やれていることは悪くないので、悲壮感を漂わせる必要はないけど、人に頼るのではなく自分でつかみ取るという意識が大事」と須藤 大輔監督は言う。そして、1点取れれば余計な力が抜けて次の1点も入りやすくなるという感触もある。
どんなに泥臭くてもいいから点を取りたいという意識は秋田も同じであるため、気迫によってどちらが先制点を奪うのかが、最大の見どころとなるだろう。
[ 文:前島 芳雄 ]


