両チームとも4試合を終えて得失点差はゼロだが、抱える課題は大きく異なる。
山口はここまで5得点5失点。志垣 良監督は、攻撃面について「攻撃への切り替え時の迫力は増してきている」と評価する一方で、守備面については「球際での寄せや、寄せたあとのアクションの遅さが課題」と指摘している。前節の大宮戦では先制に成功したものの、自陣でのミスから同点に追いつかれると、終盤に逆転を許した。大分戦では、守備の強度を高めて無失点に抑えられるかがカギになる。
一方の大分は、ここまで2得点2失点。開幕戦では札幌に対して2得点を挙げて快勝したものの、その後の3試合は無得点と攻撃陣が沈黙している。前節は水戸と対戦し、スコアレスドローに終わった。シュート数はわずか2本にとどまり、試合後に片野坂 知宏監督は「水戸の堅守に苦しみ、われわれのクオリティー不足や攻撃の狙いの少なさも露呈した」と反省の弁を述べた。今節は山口の守備を攻略する攻撃力を見せられるか、注目される。
金曜日時点では、試合当日は雨の予報。みらスタは今月下旬にグラウンドの排水機能改善工事を予定しているが、現状はまだ水はけが悪く、前々節・札幌戦のようにピッチに水がたまる可能性もある。悪天候の中での試合運びも重要な要素となるが、山口にとっては慣れ親しんだ環境が有利に働くかもしれない。
両チームのリーグ戦通算対戦成績は、山口から見て1勝5分4敗と大分が優勢。昨年8月のJ2第25節で山口が10試合目にして初勝利を挙げたが、依然として大分は山口にとって相性の悪い相手と言える。その中で、ホームの利を生かして大分から連勝できるか、注目だ。
[ 文:田辺 久豊 ]


