そのために、藤枝がポイントにしているのは「両ゴール前の攻防」だとCBの楠本 卓海は言う。彼は山口でプロキャリアをスタートさせた選手で、中山 元気監督には当時コーチとして「すごくお世話になりました」という縁があり、ゴール前で守り切るという面でもカギとなる存在。さらにセットプレーの攻撃でも惜しいシーンが増えており、中山 元気監督への恩返しゴールにも大いに燃えている。
藤枝はこの中断期間で攻撃のバリエーションを増やすこと、ゴールへの意識を高めること、フィニッシュの精度を上げることに力を注ぎ、守備ではカウンター対応も含めて守り切る力を高めてきた。それらは山口戦に限らず、残り15試合に向けても最重要な要素。その成果を結果として表わせるかが最大のテーマとなる。
対する山口は中山 元気監督就任後、ここまで2分1敗。守備は確実に安定してきたが、得点を増やせていないことが課題となっている。前節・徳島戦は0-0で終え、上位から勝点1を獲得。中山 元気監督は試合後に「自分たちの大きな枠はある程度見せられたと思うので、あとはオプションの部分もしっかり整理して、ぶっつけ本番ではなくゲームでしっかりやれるように精度を出していきたいと思います」と語り、中断期間で準備を進めてきた。
藤枝との前回対戦も0-0だったが、ボールを握るスタイルの藤枝からカウンターでチャンスは作れていただけに、今回の試合ではそこを決め切れるか。そして藤枝の多彩な攻撃を防ぎ切れるか。山口にとっても“両ゴール前の攻防”が重要なゲームとなるだろう。
[ 文:前島 芳雄 ]


