磐田はリーグ再開後に連敗と苦しんでいたが、前節は首位の水戸をアウェイで撃破。前々節・いわき戦から先発を7人入れ替えると、加入後初先発を飾ったグスタボ シルバが2得点に絡み、攻撃面で高いクオリティーを発揮。3試合ぶりに先発に戻ったリカルド グラッサは何度もピンチの芽を摘んで守備に安定感をもたらし、結果的には「リスクは伴うが、変化が必要だった」というジョン ハッチンソン監督の大胆な決断が功を奏した。
ただ今週、今季全試合に先発し、リーグ最多の9アシストをマークしていた攻撃の要であるジョルディ クルークスが横浜FMへ電撃移籍。左サイドの倍井 謙とともにチームの武器となっていた両翼のうち1人を失った。この穴をどう埋めていくかは、チームを再編成していく上で大きな焦点だ。ジョン ハッチンソン監督の手腕が問われることとなる。
また、富山との前回対戦ではチームとしてのパフォーマンスが優れず、1-3で完敗。そういった背景も踏まえ、「絶対に勝たなければいけない相手」(倍井 謙)という認識がある。今季、上位相手には結果を残してきた一方で、下位に取りこぼしてきたという不安定さが、思うように波に乗り切れていない最大の要因となっている。そういったさまざまなものを払しょくする意味でも、ホームでしっかり勝ち切ることが大きな意味を持つ一戦となる。
対する富山は、現在4試合勝ちなしでJ3降格圏の18位。同じ昇格組の今治と対戦した前節は2点のリードを許したあとに数的優位に立ったが、反撃は1点にとどまった。ただ、これまで千葉や仙台、そして磐田との前回対戦のように、上位撃破を成し遂げてきた力のあるチームだ。前回勝利した良いイメージのある磐田からシーズンダブルをつかみ、勝ちなしの流れを食い止めることができるか。
[ 文:森 亮太 ]
