明治安田J2第30節で、仙台と山形による“みちのくダービー”が行われる。ホームで終盤戦に向けて勢いをつけたい仙台と、好調を続けたい山形が、熱気の下で激突する。
アウェイの山形は、10勝5分14敗の勝点35で13位。リーグ前半戦は苦しみ、シーズン途中の戦力の入れ替わりもあったものの、ここ2試合で連勝を記録して持ち直してきた。ここまで9得点の
ディサロ 燦シルヴァーノを筆頭に、随所で攻撃センスを発揮する
土居 聖真や、ドリブルとミドルシュートが鋭い
氣田 亮真らが大胆なポジションチェンジを交えた攻撃を披露。連勝中はどちらも3得点。今季途中就任の横内 昭展監督の下で、守備も整備されてきており、前節・富山戦は無失点だった。
ホームの仙台は、12勝12分5敗の勝点48で6位。総失点27はリーグで3位タイの少なさで、激しいプレッシングを基調とした守備で相手の攻撃の機能性を封じ、ボールを取った勢いを攻撃につなげる。迫力ある速攻だけでなく、ボールを幅広く動かす遅攻からもチャンスを作り出しているが、得点がなかなかできず、最近は2試合連続引き分け。その2試合で許した先制点を
菅田 真啓と
井上 詩音の両CBを中心に防ぐとともに、
郷家 友太や
荒木 駿太に象徴される豊富な運動量を生かした厚い攻撃を、ゴールに結びつけたい。
仙台は守備、山形は攻撃を強みとするが、どちらのスタイルの下でも、いかにしてボールを保持して決定機に持ち込むか。両チームでカギを握りそうなのは左利きのボランチだ。仙台は
武田 英寿、山形は
田中 渉が、ボールを動かす中核となるとともに、決定機につながるパスを打ち込むことに期待がかかる。
[ 文:板垣 晴朗 ]