5位・徳島と9位・今治が激突。自動昇格圏までの勝点差は、徳島が『5』、今治が『9』と、ともに十分射程圏内だ。
この一戦の注目は、守備。
両者とも守備でリズムを作りながら、その延長線上に効果的なアタックがある。ボール非保持時の主導権争いを制した側が勝率を高められそうなかみ合わせであり、組織的な守備による主導権争いだけではなく、1対1を制する攻防も勝敗に直結しそうだ。
特に今治は、前線にマルクス ヴィニシウスとウェズレイ タンキという分かりやすいターゲットを2枚配置している。後方から前線へシンプルに供給する場面もあれば、彼らをターゲットにしたクロス攻撃も有効。その展開ではセカンドボール争いもイニシアチブを握るカギになる。徳島目線で言えばセカンドボール争いを制するためには、まずはCB陣が優位性を持ってはじき返せなければ始まらない。山越 康平、井上 聖也、山田 奈央、カイケなどのフィジカルに特長があるCB陣が相手以上のパフォーマンスを発揮できるかどうか。
そして、CB陣が優位性をつかめるかどうかは今治目線でも同様。徳島はルーカス バルセロスという、フィジカルの強さに加えて圧倒的なスピードを誇るターゲットがいる。前節・富山戦でのゴールで、開幕前から目標としてきた2ケタ得点を達成。きっとメンタルも上々だろう。特に3CB脇のスペースで対応をすることになるであろう加藤 徹也や大森 理生に求められる仕事は多くなるはずだ。
守備が注目でありながら、その言葉から連想されがちな手堅い展開にはきっとならない。
心を揺さぶられるようなアツい90分+α。人が連動してアグレッシブに動き、音まで聞こえてきそうなフィジカルコンタクトが勝負を分け、終了のホイッスルが鳴るラスト0秒までエネルギーがぶつかり合う。両者の未来を懸けた激闘が間もなく始まる。
[ 文:柏原 敏 ]


