現在、山口と富山の勝点差はわずか『1』。それ以上に重要なのは残留圏との勝点差で、その差は山口が『9』、富山が『8』。熊本と大分のどちらかが勝利すると仮定すれば、この一戦で勝ったチームが勝点差を『3』縮めることができる。この試合が終われば残りはあと4試合。勝利したとしても厳しい状況は変わらないが、勝利しなければ絶望的になる、まさに背水の陣の一戦だ。
両チームの前回対戦は4月13日の明治安田J2第9節で、結果は2-2の引き分けだった。その後、山口は6月下旬に中山 元気監督が、富山は5月下旬に安達 亮監督が就任しており、前回対戦時とはまったく異なるチームになっていると考えるべきだろう。
前節の結果は、山口がアウェイで今治と1-1の引き分け、富山はホームで札幌に0-2で敗戦。両チームとも直近5試合の結果は1勝1分3敗と、勝点を積み上げるのに苦労している。その中で迎えるこの直接対決は、いま持てる力のすべてを注ぎ込んでくるはずだ。
山口の中山 元気監督は、富山について「人数をかけてビルドアップしてくるし、ボールを動かせる距離感に(選手たちが)立っている。その辺を捕まえにいくのはなかなか難しいと思うが、つないできてくれるということは、それだけカウンターをするチャンスも生まれるはず」と分析している。
試合の見どころとしては、自陣からボールをつないで前進しようとする富山のポゼッションに対し、山口が高い位置でボールを奪い、素早くゴールに迫る場面を作れるかが挙げられる。どちらが主導権を握るか、その攻防に注目が集まる。
[ 文:田辺 久豊 ]


