熊本は前節、ボールを保持する時間を長く作っただけでなく、得点機もありながら無得点に終わった。「狙いどころをうまく使えなかった」と大木 武監督が述べているとおり、左右のウイングバックが下がった相手の守備を崩し切れなかった格好だ。山口も大分と同様に3バックのシステムを採用しているため、深く押し込めばスペースを消される可能性がある。サイドからのクロスに警戒しつつ、いかに守備網を破るかがカギであり、引き出して裏を狙う、斜めのパスを差す、個で打開するといった工夫が必要だ。
対する山口は、前節で5試合ぶりの勝利。得点は68分に喜岡 佳太が奪った1点にとどまったものの、有田 稜をターゲットにしたロングボールからセカンドを拾って押し込む狙いで優位に進め、シュート数でも相手を上回るなど少なくないチャンスを作った。「前から果敢にプレッシャーを掛けることができ、押し込まれてもしっかり体を張って守り切れた」と中山 元気監督。また、勝点を取ったゲームは終盤に得点を挙げている傾向がある。自信を持って粘り強く戦い、タイスコア以上で終盤を迎えて勝ち筋を見いだしたい。
ホームの熊本が6試合ぶりの勝利でその差を広げるか、山口が連勝を果たして3差に迫るか、生き残りを懸けた一戦だ。
[ 文:井芹 貴志 ]


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