11位・山形と10位・今治の勝点差は『6』。山形は3年連続で進出してきたプレーオフ出場の可能性が消え、来季J2残留が決まったが、現在は1つでも順位を上げることをモチベーションにしている。残り3試合、この直接対決を落とすわけにはいかない。一方、J2初挑戦の今治が意識するのはむしろ上位との勝点差だ。6位・仙台とは勝点6差。7位・磐田、8位・鳥栖が仙台と勝点1差で続いているため、J1昇格プレーオフ圏内に潜り込むのは至難の業だが、逆転を果たすためにこの一戦の勝利は必須となる。
山形は明治安田J2第33節・熊本戦を1-1、前々節・大宮戦を2-2と、ともに追いつかれて引き分け、11月を待たずにJ1昇格の可能性が消えた。特に大宮戦は、2-0のスコアから89分、90+5分に失点を喫してのドロー。試合の締め方という課題が顕著な状態で前節・大分戦に臨んだ。その大分戦は前半を2-0で終えて、後半の早い時間に1点を返される展開となったが、相手にボールを持たれる時間が長い中でも同点ゴールは許さず、勝ち切ることができた。クリーンシートは6試合実現できていないが、その間も先制してリードを保って試合を進めるケースは多い。
また、大分戦では負傷での交代が相次いだが、今節は
國分 伸太郎が出場停止明けとなる。
対する今治の前節・仙台戦を振り返ると、開始7分で失点を喫するスタートとなったが、前半のうちに
安井 拓也の同点ゴールと
マルクス ヴィニシウスの2得点で3-1とリード。後半にPKで1点を返されたが、5試合ぶりの勝利を手にした。
マルクス ヴィニシウスは
安井 拓也のゴールをアシストしたほか、決定機も複数あり、チームのアグレッシブな守備から、あるいは攻撃でスイッチが入ってから、フィニッシュで完結するケースを多く作っている。また、
横山 夢樹など途中出場のアタッカー陣も充実。ただし、今節は
ヴィニシウス ディニスが出場停止となる。
第7節の前回対戦は、山形が前半で2-0とリードしたあと、後半に今治が2得点を挙げて追いついている。
大森 理生の同点ゴールは終了直前の90+7分。今節も最後まで目が離せない展開が予想される。
[ 文:佐藤 円 ]