今季のホーム最終戦となる藤枝は、引き分けでも残留が決まる状況だが、直近は6試合勝利がなく、「ホームで最後に勝ってサポーターに恩返ししたい」という思いは選手全員が共有している。ただ、「常に勝点1を持ちながら戦うことが大事」という意識も多くの選手が口にする。つまり最低でも引き分けに持ち込める試合運びをしながら、勝機を見逃さずに勝ちにいくという勝負強さが求められる。
そのため、前節・千葉戦(1△1)のように守備をベースに戦う時間帯もあれば、藤枝らしくハイプレスを掛けて勝負に出る時間もあるだろう。だからこそ「時間帯や状況に応じて『いまどうするんだ』というところで意識がズレるのが一番怖いので、そこをしっかり統一していきたい」と須藤 大輔監督は言う。選手たちの意図をそろえながら、どれだけ臨機応変に戦えるかが注目される。
対する鳥栖は、5位の徳島、6位の仙台(どちらも勝点61)と勝点4差の8位。直近3試合で勝てなかった(1分2敗)ことが非常に痛く、プレーオフ進出は他力に頼る面もあるが、自分たちはもう連勝するしかない。なりふり構わず勝点3を取りにいく戦いになるだろう。
堅い試合展開になった際には、セットプレーの攻防も大きなカギを握る。藤枝も鳥栖もセットプレーからの得点が多いチームで、前節で藤枝はCKからのゴールによって貴重な勝点1をつかんだ。また鳥栖には、昨夏まで藤枝でプレーしていた西矢 健人(左利き)と、静岡育ちで長く清水でプレーしてきた西澤 健太(右利き)という優れたキッカーがそろう。この2人が縁のある土地でどんなキックやチャンスメークを見せるのか、そこも勝敗を左右する要素となりそうだ。
[ 文:前島 芳雄 ]


