昇格争いも残留争いも“指定席”を巡る戦いがめじろ押しの最終節、NDソフトスタジアム山形では昇格も降格もない2チームが対戦。ただ、この状況だからこそ、双方の特長と意地がぶつかり合う展開が予想される。
11位・山形は昇降格の可能性が消えてからの3試合を含め、7試合負けなしを継続中。直近10試合のうち9試合で先制に成功しているように、先にスコアを動かして主導権を握ることもできている。ただし、前節・磐田戦は2-1とリードして迎えた後半アディショナルタイムにクロスから失点を喫し、今季初の3連勝を逃す結果となった。後半アディショナルタイムでの失点は今季これで8点目。そのうち、勝ちが引き分けになったり、引き分けが負けになったりと、勝点の数に影響したのは6点。明確な課題が解決されないまま、残り1試合となった。
それでも、今節で勝てばトップハーフ入りの可能性もあるほか、山形に9シーズン在籍した
南 秀仁の現役ラストマッチでもある。勝利へのモチベーションが落ちる要素はない。
15位・藤枝は降格のリスクと向き合いながらここ数試合を過ごしてきたが、12試合ぶりのクリーンシートを達成した前節・鳥栖戦(0△0)の結果をもって、残留が決まった。前々節・千葉戦では自らのスタイルをいったん脇に置き、割り切った戦い方を選択。CKから
楠本 卓海が決めて7分に先制し、1点のリードを守り切ることはできなかったが、千葉の猛攻をしのぎ切って勝点1を獲得。前節は得点こそ奪えなかったものの、ローブロックの守備で集中力を切らさなかった。
残留を決めたことにより、本来志向する“超・超・超攻撃的エンターテイメントサッカー”の本領を発揮できるか。勝てば8試合ぶりの白星となる。
[ 文:佐藤 円 ]