
2026/10/31 (土)
第14節
5
5試合ぶりにホームで戦う八戸は、前節・鳥栖戦までのアウェイ4連戦を1勝1分2敗で終えた。明治安田J2第11節・今治戦では今季初めての逆転に一時は成功したものの、2点リードから追いつかれて引き分けに。その悔しさを糧に、前々節・徳島戦では1点のリードを守り切って勝利をつかんだ。前節・鳥栖戦では敗れたものの、後半に押し込む時間を作るなど、アウェイ4連戦の中で積み上げたものは少なくない。倉石 圭二監督も「今治戦は勝ち切れた試合だった」と振り返りつつ、「その経験があったからこそ徳島戦でゲームを締めくくることができた」と語る。同4連戦で悔しさを残したからこそ、「その悔しさを次の勝利につなげていきたい」と前を向く。
久しぶりのホームゲームで攻撃のカギを握るのが、オウイエ ウイリアム、佐藤 碧、永田 一真の前線の3人だ。中でも注目したいのが佐藤 碧。開幕前に負傷した影響で序盤は途中出場が続いたものの、9月中旬からは先発に定着し、「コンディションはかなり上がってきて、体も動く」と本人も手ごたえを語る。ボランチ、トップ下、シャドー、サイドと複数のポジションをこなし、ドリブルやパスで局面を打開できる存在だ。今季まだゴールはないが、「まずはチームが勝つことが一番」と話す姿勢も頼もしい。倉石 圭二監督が「得点力向上のカギ」として名前を挙げる選手の1人でもあり、攻守でボールに絡みながらゴールへ向かうプレーに期待がかかる。

状態を上げてきた佐藤碧。彼が攻撃のカギを握っている(写真は2026/27 J2第12節・徳島戦)
対する山形は直近5試合で1分4敗と苦しい状況にあり、現在4試合連続無得点。4勝1分8敗の17位で、降格圏との勝点差はわずか『1』だ。この状況を打開するには、攻撃をけん引するベテラン・土居 聖真の経験と技術が必要となるだろう。東北勢同士の下位直接対決となる一戦で、勝利すれば順位を大きく押し上げる可能性もある。昇格を目指す山形にとってはここで負けるわけにはいかない。

いまの苦境から抜け出すためには、土居聖真の存在が欠かせない
5試合ぶりのホームで八戸が勝利をつかむのか、山形が6試合ぶりの白星を手にするのか。互いの意地がぶつかる90分となる。
[ 文:夏目 二郎 ]