サンプロ アルウィンは昨年10月、バックスタンド側の鉄骨部材落下に伴って急きょ使用停止。以降の松本は、長野Uスタジアムなど県内外の3会場をホームスタジアムとして転戦しながらシーズンを終えた。結果としてはJ3でクラブ過去最低の15位。不本意きわまりない、苦難の1年間だった。
そこからチームは大幅にリニューアルした。今季は29人中半数以上の15人が新加入選手。そして何より、石﨑 信弘監督の就任が大きなインパクトを与えている。Jリーグ歴代最多の指揮数を誇り、過去4回の昇格経験を持つ67歳だ。
描き出すスタイルは明確。前線から“奪いにいく”と言わんばかりの獰猛なプレスを仕掛け、はがされてもカバーリングを徹底する。ボールを奪えばショートカウンターがファーストチョイス。遅攻に移行しても、積極的に相手の背後を狙いながらゴールを陥れる。
その意味では、ホーム開幕戦となる今節で迎える札幌とは好対照だ。川井 健太監督が志向する保持型のアグレッシブなスタイルに対し、ハイプレスが機能するかどうか。石﨑 信弘監督も「(札幌は)かなり攻撃的なチーム。それに対して自分たちがどれだけ対応できるか」と警戒感をあらわにする。
松本が約5カ月ぶりのサンアルで快哉を叫ぶのか、北の雄・札幌がJ2の貫禄を示すのか。ここまでは4試合を終え、ともに1勝3敗(札幌は1PK勝ち)。新体制でスロースタートとなった両チームだけに、この一戦ではずみをつけたい局面だ。
[ 文:大枝 令 ]
