寺田 周平監督が「カテゴリーは関係ない。目の前の一戦にすべてを懸ける」と意気込んで今季を迎えた福島。しかし、ここまでは4試合で13失点と守備面に不安を抱え、いまだ白星がない苦しい状況にある。攻撃面においても、総得点2はいずれもセットプレーによるもので、流れの中からの得点が待たれるところだ。
数字だけを見れば停滞しているようにも映るが、チームの中に悲観的な雰囲気はない。今季から10番を背負い、2年連続のキャプテンを務める針谷 岳晃は「(流れの中からの)得点こそ奪えていないが、J2相手にも通用している」と確かな手ごたえを口にする。ボールを保持し、中央から鮮やかに突破を図る“福島スタイル”の完成度は、実戦を通じて着実に高まりつつある。
対するは、同じく今季初勝利を目指す長野だ。福島にとっては今季初めてとなる“同カテゴリー対決”だが、昨季はシーズンダブルを許した相手である。その長野は前節、首位の大宮と対戦。敗戦こそ喫したものの、前半から試合を優位に進めるなど、その戦いぶりには確かな勢いが感じられる。格上相手に見せたアグレッシブな姿勢を、この試合にも持ち込んでくることは間違いない。
攻守の立て直しが急務の福島に対し、勢いを持ってアウェイに乗り込んでくる長野。福島が自らのスタイルを貫き通して昨季の雪辱を果たすのか、あるいは長野が再び返り討ちにするのか。今季初勝利を懸けて激突するこの一戦は、目が離せない熱い展開となるはずだ。
[ 文:近藤 健多朗 ]
