開幕戦から5試合連続でJ2クラブとの対戦となる岐阜。厳しいスケジュールに当初は不安の声も聞こえていたが、ふたを開けてみれば4連勝(うち1勝はPK勝ち)で、心配は杞憂に終わった。内容としても石丸 清隆監督の下で昨夏から積み重ねてきたものが表現できている印象で、前線から果敢にプレッシャーを掛け、ボールを奪ったら迫力のあるショートカウンターを発動するなど、どんな場面でもゴールを狙う意識を見せている。
前節・札幌戦の先制点もまさに岐阜のスタイルが見えるゴールだった。自陣のペナルティーエリア内でボールを奪った甲斐 健太郎が前線にダイレクトで縦パスを入れると、川本 梨誉が巧みなターンで相手をはがしてゴールライン手前まで持ち込み、マイナスのクロス。それを、およそ80メートルを走り切った荒木 大吾が合わせてネットを揺らした。甲斐 健太郎の前への意識、川本 梨誉のテクニック、荒木 大吾の走力が見事に融合した得点で、今節も好調な攻撃陣がどれだけチャンスシーンを作り、決め切れるかがポイントになる。
甲府はここまでJ3クラブから3勝を挙げ、J2の藤枝にはPK勝ちと順調に勝点を重ねている。前節・松本戦もスコアこそ1-0ながら、しっかりと試合をコントロールして貫禄勝ちと言っていい内容だった。岐阜戦を終えるとJ2クラブとの試合が続くだけに、タイトルを狙うためにも90分以内の勝利で勢いをつけておきたい。
[ 文:斎藤 孝一 ]
